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ヒマでも食べる

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2011年 10月 01日

ポンペイ遺跡

ナポリの南東23kmに位置する港町ポンペイ
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紀元前8世紀に建設された商業都市で、紀元前4世紀にローマの支配下になっても発展を続けてたそうだ。
でも、79年8月24日にヴェスヴィオ火山が大噴火!!
火山灰が一昼夜降り続け、翌日には火砕流が発生、ポンペイは一瞬にして完全に地中に埋まってしまった。
そして、およそ1700年後の1748年に発掘され、1997年に世界遺産に登録されたと・・・。
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添乗員によると、ヴェスヴィオ火山の元々の大きさは、2つの山から線を延ばして交わったとこなんだって。
今は標高1281mだけど、噴火する前はどのくらいだったんだろうね???
そうそう、日本では♪鬼のパンツはいいパンツ~♪で有名な『フニクリ・フニクラ』って、1880年にこのヴェスヴィオ火山の山麓から火口まで開通したフニコラーレ(ケーブルカー)のCMソングだったんだってね。
そのフニコラーレは1944年の噴火で破壊されちゃったけど、1990年に復旧・再開されたそうだ。
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最盛期の人口は約2万人もいたとか・・・。
車道と歩道はちゃんと別れてて、車道を渡る横断歩道まであった。
低いところが車道で、馬の糞とかで足が汚れないように歩道と横断歩道は少し高くなってた。
道には傾斜がついてて、雨が降ったときに汚れが流れていくように考えられてたそうだ。
人が乗ってる丸い石が横断歩道ね。
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透明なプラスチックみたいのでカバーされてたけど、その当時の彫刻がそのまま残ってた。
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ポンペイにはいろんな国の人が集まってたから言葉が通じなくても絵を見ればわかるようになってたんだって。
ここは飛脚のマークが描かれた運送屋の跡。
某宅配会社のマークもこれにヒントを得たとか・・・裏は取ってあると添乗員は言ってたが本当か!?
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壁には農産物やワイン、魚などが描かれてて、言葉が通じなくても指差し注文ができるようになってたらしい。
指差し注文はここからだったのかぁ~~~!海外旅行の基本だよね!?
色鮮やかな壁画などが残ってるわけは、火山灰や火砕流堆積物(火砕流で運ばれた物質)に乾燥剤として用いられるシリカゲルに似た成分が含まれてるからなんだって。
街全体を火山灰が埋め尽くした結果、湿気を吸収して壁画や美術品の劣化が最小限に食い止められたと・・・。
火砕流が一瞬にして5mの深さに町全体を飲み込んだからこそか・・・皮肉なもんだな。
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壁画の前には逃げ遅れた人の姿が展示されてた。
火砕流の速度は時速100km以上、逃げ遅れた人々は吹きつけた高熱のガスで窒息死、その上に灰が降り積もった。
灰は硬く固まり、遺体部分だけが腐ってなくなり、発掘されたときには火山灰の中に空洞ができていた。
考古学者たちがここに石膏を流し込むと、ポンペイの人々が死んだときの形が再現されたそうだ。
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男性たちが商談の場として使ったという浴場の施設。
当時の人が歩いていた床のタイルの上を自分も歩いてるってのが不思議だった。
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壁は二重になってて、その間に温かい蒸気が送られていく仕組みになってたんだって。
床も同じく、韓国のオンドルみたいに蒸気が送られてて暖かかったそうだ。
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天井に筋がついてるのは、天井の水滴がピチャッと落ちてこないようにらしい。
よく考えられてるよねぇ~~~。
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お風呂から上ったら冷たいものが飲みたくなる。
当時の人も同じだったそうで、浴場の近くには飲み屋さんがあった。
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水飲み場で当時の飲み方の再現をしてくれた。
みんなが手をついてた部分は石が削れてた。
ちなみに、ここを含めてポンペイ遺跡の中の水は問題なく飲めるそうだ。
ガイドのおねえさんは、暑いからって途中で蛇口から水を出してガブガブ飲んでたよ。
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住居の屋根は雨水を1ヶ所にためる造りになってたって説明されたけど、屋根は1つも残ってないからイマイチわからなかった。
ポンペイには、街の外から水を引き込んで貯蔵し、それを公共水道や公共浴場、裕福な貴族の邸宅の水道に配水する分流設備もあって、分水場には濾過システムもあったとか・・・。
もちろん下水道も完備!!
石でできた大型の碾臼とかパンを焼いた石釜も出土して、なんと当時のパンも出てきたの。
で、今とほとんど変わらない形のそのパンを調べたら、製法も今とそんなに変わらなかったってわかったそうだ。
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ポンペイには遊郭!?もあって、その類のお店はこちらですよってマークも残ってた。
ツアー客のほとんどが結婚ウン十年のベテラン夫婦だったけど、1組だけ若い夫婦がいたの。
添乗員もベテランだから「男性陣はねぇ~」みたいに冗談を交えながら説明してたんだけど、その2人だけが微妙な顔をしてた。
若いっつってもそれほど若くはなかったと思うけどねぇ~~~。
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小劇場に大劇場、剣闘士の練習場なんかもあった。
ザッと周っただけでも2時間、もっと細かく見たら何時間かかるんだろう???
暑くて暑くて、2時間が限界だったけどねぇ~。
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ナポリに戻り、夜行フェリー“ティレニア号”に乗ってシチリア島パレルモへ。
荷物はバスの中に入れっぱなしになるから、1泊分の荷物を手荷物にしておいた。
旅行前にそんな情報はなかったけど、みんな何かしらカバンって持ってるもんだね。
エジプトで乗った夜行列車みたいのを想像してたから、シャワーもベッドもあって、ベッドが折りたたみ式じゃなかっただけで大喜び。
でも実際に寝てみると、ベッドは真ん中が人の形にくぼんでて寝返りもうてない状態だった。
みんな部屋の温度が低すぎて「寒い寒い」って言ってたけど、私はコンセントの差込をいじってるときにエアコンのスイッチを知らずに切ってたらしく、とっても快適な室温だった。
そうそう、ベッドの向きによっては波をもろに感じたらしいよ、私は大丈夫だったけど・・・( ̄m ̄)
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夕飯もエジプトの夜行列車みたいなのを想像してたの。
サンドイッチみたいのを配られて、各自の部屋で食べるんじゃないのぉ~~~?ってね。
でも違った、レストランというか、セルフサービスだけどちゃんとしたお店だった。
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この中ではジェノベーゼのスパゲッティが一番美味しかった。
期待してなかった割にというか、やっぱりロングパスタが好きなんだろうな。
牛肉のトマト煮もやわらかくて美味しかったけど、ヨーロッパらしく獣の匂いがした。
温野菜はすでに冷たく、しかも不味かった。
お酢とかオリーブオイルの瓶の見た目が同じでわかんなかったから、そこにいたおじさんに聞いてみた。
適当なスペイン語とイタリア語の会話、なんとか成り立つもんだねぇ~!?
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ラザニアは食べなかったけど、ハンバーグは日本のと比べると肉々しかった。
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船に乗ることなんてそんなにないから、食後、船内を探検してみた。
あ、まだ出向してなかったのね。
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同じツアーで、うちの両親のように船旅が好きだというご夫婦人とたまたま会ったから、このマークについて聞いてみた。
船旅は好きでも、このマークは初めて見たって言ってた。
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その後、年齢も両親と同じくらいのそのご夫婦と一緒に、船内のカフェでコーヒーを飲んだ。
カプチーノを頼もうと思ったけど、メニューにカフェなんとかって見たことないのが載ってて、値段は同じだし頼んでみようか・・・とも思ったが、またまた怪しいスペイン語で聞いてみた。
「ねぇ~ねぇ~、カフェなんとかってコーヒーに何が混ざってるの?」みたいな感じでね。
以前、スペイン語とイタリア語の会話は意外と通じるって聞いたことがあって、それを実践してみたわけさ。
イタリア人にとっては大迷惑な話だろうけどね(^~^)
で、聞いた感じではエスプレッソにお湯を加えたカフェアメリカーノみたいなものだった。
あ~、聞いてみてよかったぁ~~~と、カプチーノを注文。
え???聞いといて注文しないわけ!?とは言われなかったよ、おじさん良い人そうだったしね。

船は早朝6時半にパレルモに到着する予定。
その前に降りる準備をしないといけないから、9時過ぎには部屋に戻った。
前日のホテルと違って、ちゃんとシャワーのお湯が出ることに感動(T-T)
でもシャワーフックが壊れてて、体を洗ってるときにシャワーヘッドが落ちてきた。
頭とか顔を洗ってるときじゃなくて良かったわぁ~。

つづく。

by hiro428 | 2011-10-01 19:21 | '11 イタリア


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