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ヒマでも食べる

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2008年 03月 18日

静まり返った街

デュルンシュタイン駅からインフォメーションを目指して坂道を降りた。
スーパーの奥に遠慮がちにインフォメーションの建物があったけど、お昼だから?!誰もいなくて、地図だけもらってきた。
地図にはホイリゲのことだと思われる葡萄マークホテルのベッドマークレストランのナイフとフォークマークが載っていた。
とにかくお腹が空いてたから、一番近くのナイフとフォークマークに行ってみることに・・・。
ドアを開けると、店内にはお年寄りが2組いたから、まぁまぁ人気店!?(笑)
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ここは、おじさんが注文もお料理も全て1人でやってるお店だった。
デュルンシュタインには、名物パン屋さん「シュミードル」ってのがあって、そこの“ヴァッハウアー”っていう小さい丸パンが有名なんだって。
この街で食事をすると、ほとんどこのパンが出てくるし、ウィーンのレストランとか東京のオーストリア大使館にも冷凍で送られているらしい。
そんなに美味しいパンなら持って帰ろうって思ってたのに・・・お店は開いてなかった(T-T)
なので、このパンもたぶん違うものだとは思うけど、でも美味しいパンだった。
静まり返った街_e0075693_1251389.jpg
飲み物は、メニューに爽やかな写真が載ってた“アルムドゥードゥラー”ってのを注文。
グラスの目盛りを全く無視した量で出てきた(爆)
このアルムドゥードゥラーってのは、オーストリア産アルプス薬草炭酸飲料水
オーストリアではコーラに次いでポピュラーな清涼飲料水で!?水と砂糖と薬草エッセンスで作った特製アルムドゥードゥラーシロップ樫の樽に漬け込み、それを炭酸で割ったものだそうだ。
これは帰ってきてから知ったことで、薬草だって言われなかったら全然気付かないくらい普通にジュースとして飲めた。
もう一度飲んでみようと思ってスーパーでペットボトルのを買ってみたけど、このお店で飲んだのが美味しかったんだよなぁ~、なぜか・・・( ̄~ ̄;)
オーストリアやドイツでは、喉が渇いてるときとか、軽く飲みたいときにワインを炭酸で割って飲むらしいんだけど、オーストリアでは白ワインをアルムドゥードゥラーで割って飲んだりするんだって。
普通の炭酸割りよりも甘くなるから、お酒の弱い人とか、甘いのが好きな人にはいいそうだ。
オーストリア航空にも常備してあるって話だけど、ん~~~知らなかったなぁ~(;´д` )
静まり返った街_e0075693_1361010.jpg
お料理は、おじさんが1人でササッと作れるものが多いような・・・(* ̄m ̄)
左のは、生野菜のサラダ、フライドポテト、スパム、目玉焼きが一皿にのったもの。
スパムも目玉焼きも「これ以上は!」ってくらい焼かれてた(笑)
右のは、ザワークラウトを煮たようなのと、カリッカリのソーセージ
お腹が空いてたし、珍しいものでもなかったけど美味しかった。
他のお客さんは、スープを頼んで、パンとスープだけって人が多かったかな。
実は、このお店以外で開いてるお店は1軒もなかったんだよね。
だから、食べれただけマシと言うか、食べ物にありつけて良かったって感じ。
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お腹も満たされたことだし、ホイリゲも探しつつ、街を散策をすることに・・・。
おとぎ話に出てくるような街」と言われてるだけあって、石畳の小さなかわいい街だった。
トンネルの先にはドナウ川が広がっていた。
オーストリア北部のドナウ川下流地域に広がる景勝地「ヴァッハウ渓谷」の南北の山脈に抱かれた36キロに及ぶ渓谷一帯世界遺産に登録されているそうだ。
ヴァッハウ渓谷の中ほどにあるデュルンシュタインは、ドナウ川流域で最も美しい所って言われてるらしい。
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歩いて端まで行けちゃうくらい小さい「街」・・・というより「村」って感じ。
12世紀頃、街を見下ろすように築かれた「デュルンシュタイン城」は、十字軍遠征の岐路、ウィーンで捕らえられたイギリスのリチャード獅子王が幽閉されてたことで有名らしい。
クーエリンガー城」とも言うのかな???
たぶん、山の上のほうに見える石塀がそれなんじゃないかと・・・。
教会らしきものもあったし、人は住んでると思うんだけど、私達以外の観光客を2組見かけたくらいで、それ以外では工事の人達しかいないようだった。
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観光船が運航されないオフシーズンとはいえ、ここまでとは!?ってくらい閑散としていた。
ホテルもレストランもガッチリと扉が閉められてて、街全体がお休みモード(--)zzz.。ooO
ホイリゲはというと・・・開いてるわけないじゃんねぇ~~~(泣)
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メルクから観光船に乗った場合、デュルンシュタインの船着場の真ん前には、パステルブルーのかわいい「聖堂参事会員修道院」がドカーンとそびえたっている。
船から聖堂参事会員修道院の写真を撮ると、ドナウ川に聖堂参事会員修道院が映って、バックにはデュルンシュタイン城も入るという最高の写真になるらしい。
あ~~~、観光船の運行してる季節にも来てみたいなぁ~。
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聖堂参事会員修道院の裏手に学校のようなものがあった。
入り口にはお金を払う小屋???いや警備室???みたいのがあったんだけど、そこにも人がいなかったから勝手に入っちゃった(笑)
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お土産屋さんも閉まってるから、有名なパンどころか、名産のあんずを使ったリキュールやジャムの味見すら出来なかった。
お土産屋さんの窓から中を覗いてみたけど、リキュールはけっこういいお値段だった。
開いてても買うものはなかったかもしれないけど、でも見るだけタダ~~~(爆)

帰りの電車のチケットは、車内の券売機でクレムス駅までの2.2ユーロのを買った。
クレムス駅からウィーンに戻るチケットを車内で買うときに「デュルンシュタインからのチケットを車内で買っといて良かったぁ~」って思った。
だって、無賃乗車したって思われたら困るもんね、実際にそうなっちゃうしさ。
クレムス駅からは、地下鉄の駅でもあるHeiligenstadt駅までのチケット14.9ユーロを購入。
帰りは上着も脱いで(笑)、1時間くらい車窓を楽しんだ。
そして、そのままホテルには戻らず、地下鉄と路面電車を乗り継いで、ホイリゲの雰囲気が味わえるという街へ向かった。

by hiro428 | 2008-03-18 12:53 | '08 スペイン・オーストリア


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